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【お知らせ】あなたの会社はブログでどう語られているか――新生『月刊アスキー』特集のみどころ


2006年10月25日

パソコン専門誌だった『月刊アスキー』が、10月24日にITビジネス誌としてリニューアルし復刊した。書店での陳列はパソコン棚からビジネス棚へ変更し、大きな変貌を遂げた『月刊アスキー』をどう読み込めば面白いか。編集長やデスクに直撃した特集記事の読み方を紹介したい。



自分の会社は、ブログでどう語られているか

特集のひとつめは「ブログ感度・上場企業ランキング500社」。

「ブログ感度」というのは見慣れない言葉だが、総務省の統計によると621万人といわれる日本のブロガーたちが、ブログに書き込んだ頻度を「ブログ感度」と呼ぶ。日本の全ブログの中から、主だった約210万サイトを対象に、抽出・集計・分析するエンジンとして株式会社シーエーシー社の『kizasi』サービスを利用。昨年9月から今年9月までの1年間の日本の上場企業3534社について、「ブログ感度」が高い順に上位500社をピックアップした。

ランキング表では、ブロガーが企業に関する一般的な話題を書いた頻度(=以後「ブログ値」と表記)と、個人株主などが株を話題にする場合は4桁の証券コードを併記することから証券コード付きで書いた頻度(「=同「ブログ値(証券コード)」と表記)の2つの値を比較してある。証券コード付き=株話題のブログは、昨年度で3807万人を越したという個人株主の情報源とも言われ、すなわち株価とも親密な関係にあるという。

ランキングの上位5社には、1位・楽天、2位・阪神電気鉄道、3位・ミクシィ、4位・ライブドア、5位・オリエンタルランドなど、やはりニュースでも話題の超有名どころが名を連ねる。

月刊アスキー
『kizasi』のデータをもとに編集部が集計した企業の独自ランキングが特集の目玉。はたして、あなたの会社はブログで語られているだろうか?

このランキングをどう読むと面白いのか。『月刊アスキー』リニューアルの立役者・小林誠司編集長に聞いてみた。

「たとえばランキング1位の楽天の場合、緑色の「ブログ値」とオレンジ色の「ブログ値(証券コード)」のグラフはピークが同調しています。球団や企業としての話題性と株主の興味の度合いが一致しているということです。ところが4位のライブドアについては、堀江貴文元社長逮捕で世間の注目を浴びる前から、すでに株をやる人々の間では盛り上がってます。ちなみに株についてブログを書いている人を“カブロガー”というらしいですが、世の中の事情とカブロガーの興味がシンクロしているかどうかの違いを見て欲しいと思います」

ランキング表では順位だけでなく、企業名がどのような単語と一緒に語られているのかといった「関連語」も掲載している。1位・楽天の関連語は「楽天市場/人気ファッションブランド/楽天トラベル/TBS/…」と、見れば納得の単語が登場する。ちなみに2位・阪神電気鉄道の関連語は「阪神ファン/阪神タイガース/巨人/中日/ロッテ/甲子園/野球/優勝/…」と続き、村上ファンドによる買収の話題は出てこない。

自分の会社や知り合いの会社がランキングに入っているか、一般の人にどうインパクトを与えているのか、など読み取るのが面白そうだ。

「ブログから時勢を読み取るというのは史上初のこと。ブログはマーケティングツールとして無視できないということです」(小林編集長)

この『kizasi』サービスについては、ASCII24でも連動開始。こちらでは、トップページからブログで話題の「IT用語」を参照できる。アスキーがピックアップしたIT用語の中から、ブログ上でいま話題になっている旬なキーワードが関連語と一緒に見られるので、楽しんでいただきたい。



日本独自のケータイ文化を読み解く

特集2つめは「ケータイ3キャリアの通信簿」。

新創刊と同時に、ナンバーポータビリティ制度が始まった。業界的には興味の高い話題だが、実はユーザーにとってはあまり興味がなく、制度についても分かりにくいという声も多い。

「自分たちも、最初は『キャリアの乗り換えができるようになって便利でよかったね』だけだと思っていました。でも調べるうちに、日本の端末はいろんな面で高性能なのに世界ではノキアが1番人気だったり、総務省が政策的に動いていたりと、普段見えない部分が見えてきました」(吉川大郎デスク)

「記事から読み取って欲しいのは、まずは日本のケータイ文化がどうなっているのかという部分です。キャリアがどうやって稼いできたのかといえば、通話料やデータ通信料が収益の大きな部分を担っていると分かる。するとキャリアにとってWILLCOMの存在というのは悩みの種だろう、と。そして、もし海外のようにSIMフリーになった場合、便利な面だけが強調されがちだけれど、一方でおサイフケータイや着うた・着メロなどの便利なサービスは受けられなくなる。今までの日本ケータイ文化は『SIMロック』が育ててきたんです」

特集の最後は、キャリア別・利用料金シミュレーションになっている。ビジネス誌の鉄則(?)として、最後は個人的な話題で終結する。

「ナンバーポータビリティをきっかけにした特集ですが、それだけではなく世の中全体を見てほしい、という記事です。ソフトバンクが参入したりIPモバイルが利用できるようになって、日本式ケータイ業界が崩壊していくのか、それとも守られ続けるのか。ケータイは、ビジネスとして非常に面白い世界です」と吉川デスク。

月刊アスキー小林&吉川
特集記事を前に、小林誠司編集長(左)と吉川大郎デスク

最後に小林編集長に、その他の『月刊アスキー』のおすすめ記事を尋ねた。

「『ITの進む道』というインタビューは面白いです。各界の人にIT業界を叱っていただいてます。一般的に『IT業界は浮ついている』と思われる一方で、PCを使えない人に対して『マニュアルを読んでないのが悪い』とそっけない扱いをしている。IT業界の常識は、一般の非常識という部分を突いてもらってます」

パソコン誌からビジネス誌になって戸惑わなかったか、と吉川デスクに質問すると「いやぁ、雑誌の後ろの方は、相変わらず面白記事です。山崎マキコさんの人気コラムもさらにパワーアップしてますし」とのこと。

(構成 松本佳代子、編集部)


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